我が家にやってきたジャンくんという猫を育てた経験から、人になつかず恐怖のあまり目があうと「シャーシャー」手が近づくと猫パンチを繰り出す猫との付き合い方や優しい猫に育つまでの経緯をお話しします。
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シャーシャー威嚇し猫パンチをする猫との出会い

ジャンくんのシャー我が家のジャンくんを例に挙げてお話しを進めるにあたって、まず知っておいていただきたいのは、ここまで凶暴な猫はとても珍しく稀なケースだということです。まあ保護されていない野良猫の中にはいるかもしれませんが、保護されて里親の手に渡るのはなずないと思います。このジャンくんも保護をして去勢手術を施した後、耳をカットして元いた場所に戻す予定だったそうです。ですがギリギリになって「綺麗な猫だからひょっとしたら貰い手が見つかるかも? もし見つからなくても自分で飼おうかな」と保護主さんが思ったそうです。それだけ里親のなり手は出てこないだろうと思わせるレベルの強烈さでした。でも私たち夫婦はそんなジャンくんだからこそ名乗り出たのです。

元野良猫ジャンくん2011年 衝撃の出会いから威嚇とパンチ

チョキ私たち夫婦はそんなジャンくんと暮らして行けるという自負がありました。というのもジャンくんに出会う1年半前に看取ったチョキという猫は22歳まで生きて亡くなるまでの1年間は緑内障のため全盲になっていて、ほぼ24時間体制の介護を続けました。実際の介護の経験に合わせてネット上でのやりとりで学んだことなど、辛抱強く耐えることとゆっくり慎重にミスせずに世話をすることを身につけていましたので、どんなに喧嘩腰にシャーシャー威嚇されても全力の猫パンチで叩かれても、顔色一つ変えずに敵意がないことを伝える自信があったんです。だからこのジャンくんと暮らすのは私たちしかないと決めていました。

家庭内野良にさせない方法

人に慣れていない人を恐れている猫を家で飼うためには、まずケージの中で飼育する必要があります。それは家庭内野良にしないためです。家庭内野良というのは人から逃れて部屋の隅に隠れたまま人とは関わらずに生きてゆく猫のことで、一緒に生活しながら逃げ回って一生を送る猫のことです。こうなってしまうと猫には毎日がストレスになるでしょうから可哀想なことだと思います。
私たちは幸運にも保護主さんのご好意で3階立ての豪華なケージを借りることができ、ジャンくんが安心できる場所として充分に機能しました。まずはこのケージの中で人との生活に慣れてもらいます。

YOUTUBE 元野良猫ジャンくんへ

はじめはタオルなどで目隠しをして人の目を気にせずに寝起き、食事、トイレのできる環境を作りそのままそっとしておきながら待って、人が危害を加える存在ではないということをアピールです。

威嚇のシャーに怯えないで笑顔

ジャンくんのシャー
ジャンくんの場合はとにかく人の顔を見るだけで「シャー」耳はイカ耳で牙をむき出しヒゲなピンピン、時には床をバンっと叩きながら威嚇します。やはりはじめは怖いと感じると思いますが、できるだけ表情に出さずに平気な顔して「怖くないよ」と笑顔で対応します。これは大事だと思いますよ。
自分の威嚇が効き目がないとわかってくると、だんだん「シャー」も言わなくなってきます。

強烈な猫パンチに耐える

これは全ての人にお勧めはしません。私たちは早く仲良くんりたいという思いから、あえて危険を冒してスキンシップをとることにしました。
手出しをせずにゆっくり慣れるのを待つのも一つの手だと思いますので、痛いことが嫌な人は避けてください。
まずはケージの隙間から指を入れて反応を待ったり手から餌を食べてもらう試み、この辺では警戒しながらのパンチが飛んできました。次の段階では背中を撫でるのですが、これは距離感的にも恐怖心がわくのかかなり強めのパンチが飛んできます。起きている時にはせってくる手を凝視しているのでなかなかなでさせようとしませんが、眠っているか他に気を取られている時などにそっと撫でるところから始めて、なれるまで続けました。もちろんここでも強烈に叩かれて痛くても、伸びた爪が皮膚に刺さっても「全然平気だよ」というそぶりを見せながら危害を加えないことをアピールしました。誤解を避けるために書いておきますが、私たちは決して痛いことが好きな性癖はありません。
ジャンくんのシャー

部屋の中のテリトリーの拡張と危険

はじめの3ヶ月間はケージの中がジャンくんの世界の全てでした。その後自然な流れという形でケージの外へとテリトリーを拡張しますが、ここが大きな山場だと感じていました。どこか部屋の隅の人の手の届かない場所に逃げ込んで、家庭内野良になってしまうという悲劇が起こるのか? いやそうならないようによく様子を見て、慎重にスキンシップをとった上でそろそろ大丈夫だと思えてからケージの扉を開けました。
ジャンくんのシャー
家庭内野良の心配の他に屋外への逃亡という事件も可能性が言われていて、ケージから出すにあたって逃げ込みそうな場所を塞ぐことと、戸締りに気をつけて実行します。この時点ではケージが最大の逃げ場所で、部屋に出た瞬間に安全そうな場所を探して移動します。私たちはまずジャンくんが好む場所にキャリーケースを置いて、隠れやすいスペースを作り第2基地と呼びました。そして徐々に活動範囲を広げるたびに第3基地、第4基地と増えて行くうちに部屋そのものが生活スペースになって行きました。

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私たちくろけん&maoiはただの猫好きイラストレーターで猫の専門家ではありません。ここに書かれていることはあくまでも個人的な見解で決して正しいという意味を持ったものではなく、読まれる皆さんがそれぞれの判断で考えていただきたいと思います。私たちは難しい問題や複雑な問題もできるだけ楽しめるようなエンターテイメントとして表現してゆきますので、ご理解ください。